関西に住む叔父の遺品整理をした時のこと。子どもがいなかった叔父夫婦は田舎に大きな家を持っていたのですが、年齢を重ね、通院や買い物が不便だということで家はそのままにして、晩年は便利な市街地にマンションを借りて生活をしていました。
叔父は健康に自信があったこともあってか、何の整理もしておらず、家の中はほぼ暮らしていたときのまま。兄弟であるうちの父や叔母たちも高齢で体力的にも厳しいため、実質、姪の私たち姉妹が作業にあたりました。後を継ぐ人もいないので、業者さんに頼んで全て処分する選択肢もあったのですが、やはり、思い出のものや必要なものがあってはいけないですし。
マンションは賃貸なので出来るだけ早く片付けて引き払いたかったものの、いざ始めると予想以上の作業量。父や叔母が交替で立会い、必要なものを取り出し、仕分けをしていきました。その中にはデパートの包装紙に包まれたパールのネックレスや男性用の腕時計が。開けてみると同じものが何個もあり、数から推測するに、われわれ姪や甥に一つずつ渡すつもりで買っていたのかもしれないねと話したりする場面も。他にも包装された同じものがいくつも見つかり、自由に生きてたように見えてたけど叔父ちゃんも寂しかったのかもしれないなと、しみじみしてしまいました。私たちにもっと遊びに来て欲しかったのかもしれません。
そんなことを考えたりしながらも、ようやく作業が終わるまで3週間ほど。結局、最後は不用品の引き取りを業者さんにお願いし、マンションのゴミだけで20万円近くかかりました。まだ田舎の家は放置したままなので考えるのも恐ろしいですが。みんなが年を取る前に取り掛からなければと思っていますが、遺品整理って、費用はもちろん、なかなかに体力も精神力もいるものなのだなと知りました。